私がある先生の下で 四柱推命を学び始めた頃の話ですから、20年以上も昔のことですが、とある田舎に、手をかざすだけで病気を治す人がいました。
その先生は、片手だけに 「神様から授かった力」を持っていると話していました。ある時を境に、病を焼き切るパワーを手に入れたのだと。
「医者が匙を投げたガンでも治してくれる」と、毎日遠方からたくさんの人が訪れ、多い時は家の前に行列が出来ていたそうです。
一緒に四柱推命を学んでいた仲間からこの話を聞いて、祖母の脚を治してもらうために訪れたのは、こんな行列ができる前でしたが、朝の6時に電話で予約をすると「〇日の朝〇時に来てください」と一方的に告げられ、ガチャン!と切られるのですが、何とか都合をつけて早起きして出かけました。
狭い治療部屋に入ると中央に敷布団が1枚敷いてあって、その上で 一人ずつ順番に診てもらうのですが、治療と言っても痛いところや病気の場所を口頭で説明して、先生はそこに手をあてるだけ。治療が終わったら、封筒に入れたお金をお布団の下に滑り込ませるという感じでした。
2回ほど行きましたが、結局祖母の脚は治らずそれっきりでしたが、この情報を教えてくれた人は「娘のがんが治った!」と言っていました。その方は、ほどなくして亡くなってしまったので、末期ガンだった娘さんがその後どうなったのかはわかりませんが。
手をあてるだけで病気が治る話が、本当か嘘かは別にして、 その先生の仰っていたことが今でも頭から離れません。
それは、「神様から授かった力をもってしても、家の庭にトゲのある木が植わっているとどうにもならない」というもので、病気の時は棘のある植物は庭に植えてはいけないというお話でした。
棘(トゲ)のある植物といえば、怪しい人や動物が敷地内へ侵入することを阻む目的で、生垣に使うことがありますが、魔除けの意味もあるとも言われており、家相でも、棘のある植物を植えておくと、鬼(霊やもののけの類を含む)が寄ってこないという言い伝えは確かにあります。
果たして、棘のある植物を敷地内に植えることは、吉なのか凶なのか???悩むところですが、鬼除けのつもりで植えたものでも、あまり大きいものやたくさん植え過ぎると、家族の健康を害する可能性もあるのかもしれません。
元気な時は良いですが、お身体が弱い時や、家内に病人がいるときは気を付けましょう。
なかなか病気が治らないような時は、試しに家の庭からトゲのある植物を排除してみてはいかがでしょうか。